由利本荘・旧鮎川小校舎保存の民間組織 16年間の活動に区切り

「鳥海山木のおもちゃ館」として家族連れに親しまれている旧鮎川小の校舎

 2004年に閉校した鮎川小学校(由利本荘市町村(まちむら))の校舎の保存や活用に取り組んできた民間組織「“鮎の風”実行委員会」が、3月末で約16年間にわたる活動に区切りをつけた。この間、校舎は国の登録有形文化財となり、現在は「鳥海山木のおもちゃ館」として多くの人に親しまれている。実行委は「役目は果たせた」としつつ、今後も校舎の価値を広く伝える取り組みをしていく意向だ。

 黒壁と白い柱のツートンカラーが象徴的な木造校舎は1954年に完成。鮎川中の新校舎として使われたが、由利中への統合に伴い、70年から鮎川小がこの校舎に入った。少子化で鮎川小は2004年に閉校し、学びやとして50年の歴史に幕を閉じた。

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