ドジャース・山本由伸投手(25)のメジャー初星をロバーツ監督も喜んだ。初回に無死満塁のピンチを作りながらも三者三振で切り抜けるなど決定打を許さず、5回を3安打無失点でチームに勝利を呼び込んだ。
さすがの内容に指揮官も「最初の2登板はムラがあったから気を配りながらと思っていたが、彼の投球は素晴らしかった。試合が進むにつれ、ファストボール(速球)を違う位置に投げて有効に使っていたし、カーブが今日の投球で大きな役割を果たした」とご満悦だ。かねて「彼の投球は芸術品だ」と評しており、この日に再確認できたに違いない。
ソウルでのデビュー戦(3月21日)がまさかの1回5失点の炎上降板となっていたが「とにかく彼の〝繰り返したくない〟という気持ちが見て分かった。彼自身が戻す方法を見つけ、ダメージを最小限というか、最後はノーダメージで終えた」と修正能力を見て取り「5回80球を投げてもまだ十分投げられたことは、彼の中にファイトがある証拠。素晴らしい競争者だ」と称賛した。
コミュニケーションも欠かさず「彼は何が起こっているかをよく察知している。(試合に)フォーカスしているが、緊張しすぎたり堅くなるほどではなく、彼と会話ができる」と頼もしい右腕に目を細めた。