ナショナルズ・ストラスバーグが引退 残り年俸は支払われる見込み

日本時間4月7日、米公式サイト「MLB.com」にスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)の現役引退が記載された。球団からも選手からも発表されていないが、正式に現役引退が決まったものとみられる。ストラスバーグはナショナルズと7年2億4500万ドルの大型契約を結んでおり、今季がその5年目。今季を含め、年俸3500万ドルの契約があと3年残っているが、地元紙「ワシントン・ポスト」のアンドリュー・ゴールデン記者によると、残り3年1億500万ドルの年俸はストラスバーグに支払われる見込みだという。

ストラスバーグの現役引退は昨年8月の時点で報じられていた。結局、正式に発表されることがないまま現在に至っているが、ストラスバーグは神経損傷で再びプレーできる可能性が低いことが明らかになっており、事実上の引退状態にあった。

現在35歳のストラスバーグは2009年ドラフト全体1位指名でナショナルズに入団し、翌2010年に早くもメジャーデビュー。トミー・ジョン手術による長期欠場もあったが、2012~19年の8シーズンで7度の2ケタ勝利を挙げ、最多勝のタイトルを手にした2019年はワールドシリーズMVPとなり、球団史上初の世界一に大きく貢献した。このほか、2012年にシルバースラッガー賞を受賞し、2014年には最多奪三振のタイトルを獲得。オールスター・ゲームにも3度選出された。

2019年シーズン終了後にFAとなり、ナショナルズと7年2億4500万ドルで再契約を結んだが、それ以降は相次ぐ故障でまともに稼働できなかった。2020年は2試合、2021年は5試合、2022年は1試合しか投げられず、昨季はメジャーデビュー後初めての全休。再契約後の4シーズンで8試合しか投げられず、「史上最悪の契約」の1つに挙げられることもある。

メジャー13シーズンの通算成績は247先発で1470イニングを投げ、113勝62敗、防御率3.24、1723奪三振。プロ入り当時の期待の大きさを考えれば、物足りないキャリアだったかもしれないが、ナショナルズを球団史上初のワールドシリーズ制覇に導くなど、間違いなく一時代を築いた投手だった。

The post ナショナルズ・ストラスバーグが引退 残り年俸は支払われる見込み first appeared on MLB.JP | MLB日本語公式サイト.

© MLB Advanced Media, LP.