揚げ物やサラダ、お菓子にカルパッチョ 料理に適した食用油の使い分けに「なるほど!」

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食用油には、定番のサラダ油のほかにもオリーブオイルやゴマ油、ココナッツオイル、えごま油など、さまざまな種類があります。

これらの食用油は、つくる料理やお菓子によって使い分けることで食材のおいしさをより引き立て、料理の出来をワンランクアップさせてくれます。

食用油の使い分けについて、東京ガスの暮らし情報メディア『ウチコト』からご紹介します。

料理別に見る食用油の使い分け

食用油はさまざまな料理に使います。なかでも特に頻度が高い揚げ物や炒め物、サラダなどの調理について、それぞれの食用油をどう使い分けるかご紹介します。

揚げ物や炒め物

揚げ物や炒め物など、油を加えて加熱する調理方法には熱で酸化しにくいタイプの食用油がおすすめです。

オリーブの実を搾ってつくられるオリーブオイルにはオレイン酸が豊富に含まれていて、酸化しにくいという特長があります。

オリーブの自然な風味をまとっているため、揚げ物や炒め物の味わいに独特のアクセントをプラスしてくれるのもポイントです。

焙煎したゴマからつくられるゴマ油も加熱調理におすすめ。空気や光、熱の影響をあまり受けないといわれており、香ばしく食欲をそそる風味から中華料理や和食の仕上げにもよく使われます。

米ぬかからつくられる米油は揚げ物におすすめ。抗酸化成分が多く含まれていて劣化しにくいのだそう。

こめ油は油切れが良いので、天ぷらやフライがカラッと仕上がるそう。また、素材の甘みを引き出すのでお菓子作りなどにもオススメのようです。

サラダ、カルパッチョ

サラダやカルパッチョをはじめとする加熱調理をしない料理に使う食用油は、加熱しない状態でおいしさを楽しめるものがおすすめ。

エクストラバージンオリーブオイルはオリーブの独特の香りや風味を豊かに味わえる食用油で、サラダなどの加熱しない料理にぴったりです。

また栄養素の面では、えごま油がおすすめ。

えごま油は、「α-リノレン酸(アルファリノレン酸)」を含んでいます。α-リノレン酸は、身体に必要なものの体内で作ることができないことから、食品からの摂取が必要な成分だそうです。

α-リノレン酸は熱に弱いため、加熱調理をしないサラダやカルパッチョなどの料理に取り入れて摂取するのがぴったりです。

お菓子づくりにおすすめの食用油

お菓子づくりには、酸化しにくいだけでなく、クセのない味わいの油がおすすめです。

菜種からつくられるなたね油は、まさにクセが少ないあっさりとした食用油。お菓子の味を邪魔しません。

先ほど紹介した米油も、素材の甘みを引き立てるため甘いお菓子づくりに向いています。

オイルの持つ風味自体がお菓子に合っているのはココナッツオイルです。ココナッツの風味がお菓子の味わいを引き立てるでしょう。

食用油にはさまざまな種類があり、個性も味わいもそれぞれ異なります。料理によって使い分け、ワンランク上のおいしさを引き出しましょう!


[文・構成/grape編集部]


出典

ウチコト(東京ガス)

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