北限のツバキ鮮やか/青森・平内町

鮮やかな花を咲かせ始めた「北限のツバキ」=6日午後、平内町東田沢

 青森県平内町の夏泊半島で「北限のツバキ」が花を咲かせ始めた。快晴となった6日、ヤブツバキ約1万本が自生する椿山海岸付近には各地から行楽客が訪れ、鮮やかな赤い花の色に春本番の訪れを感じていた。

 平内町水産商工観光課によると、ヤブツバキの花は平年より数日早い今月初旬に開花が確認された。場所によって日当たりなどの条件が変わり開花と盛りの時期が異なるため、見ごろは5月下旬まで続くという。

 6日は半島を周回する県道9号夏泊公園線を車が頻繁に行き交い、ドライバーらが道路沿いの花を車窓から堪能。椿神社付近にはカメラを手にした行楽客が降り立ち、花々に向けて盛んにシャッターを切った。

 趣味の写真撮影で毎年数度訪れているという東北町の川口博之さん(69)は「まだ盛りには早いが、これから良くなりそう」と話した。

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