【MLB】「投球は過酷なビジネス」怪我人続出の緊急事態 選手会がピッチクロック反対の声明文、元DeNA投手も沈痛「何かがおかしい」

メジャーリーグの選手会は6日(日本時間7日)、ピッチクロックに対しての声明文を発表。会長のトニ・クラーク氏が発表した同制度への声明に対し、各方面から反響が寄せられている。

◆MLB選手会が異例の声明…ピッチクロックへ“猛反発” 故障者続出で「前例のない脅威」

■2023年から導入された同制度

MLBでは試合時間の短縮を目的に2023年シーズンからピッチクロックを導入。投手は走者なしの場合15秒以内、ありの場合20秒以内に投球動作に入らなければいけない。(2024年からありの場合18秒に短縮)また、打者も制限時間の8秒以内に投球に備える必要がある。違反すると投手はボール、打者にはストライクが宣告される。

同制度の導入により試合時間の短縮につながった一方で、ブレーブスのスペンサー・ストライダー投手やガーディアンズのシェーン・ビーバー投手、ヤンキースのジョナサン・ロアイシガ投手など各チームに怪我人が続出。MLBの選手会が「前例のない脅威である」とし、ピッチクロックの導入が負傷増加につながっていると指摘する事態になった。

この状況に対して各方面から声が飛び、『ESPN』のジェフ・パッサン記者は「ピッチングは過酷なビジネス」と言及。また、昨年は横浜DeNAベイスターズでプレーしたトレバー・バウアー投手も「トップクラスの選手が怪我で倒れるのを見るのがつらい」と投稿し、「何かがおかしい。この投球時間は関係しているのか?」と疑問を投げかけている。

MLBで巻き起こった昨年からの新ルールについての大論争。各球団の主力投手をアクシデントが襲うなか、どのような展開が見られていくのか。

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(Y.Imoto/SPREAD編集部)

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