花見客でにぎわう寺の駐車場で車炎上 40分後に鎮火、けが人なし 群馬・甘楽町

宝積寺駐車場で炎を上げて燃える車=7日午前(読者提供)

 7日午前11時ごろ、群馬県甘楽町轟の宝積寺駐車場で、乗用車1台が燃える火災があった。寺は樹齢150年超のシダレザクラが有名で、出火当時も花見客でにぎわっていた。富岡甘楽広域消防本部などによると、けが人はなく、約40分後に鎮火した。

 寺によると、ボンネットから煙が出た後に火の手が上がり、「バン」という爆発音が数回したという。駐車場には30~40台が止まっていたが、炎が大きくなる前に別の駐車場に移動してもらい、延焼などはなかった。

 燃えた車を駐車していたのは西毛地域に住む70代の夫婦で、出火時は車外にいて無事だった。夫は上毛新聞の取材に「点検に出したばかりで原因は見当が付かない。お寺やお花見客に迷惑をかけて申し訳ない」と話した。

 西有孝裕住職(65)は「車の所有者の方はお気の毒だが、参拝客にけががなかったことが何より」と話した。境内にある約200本のサクラはちょうど見頃で、8日以降も通常通り花見客を受け入れるという。

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