フラワーパーク死す 32歳、老衰 牧場関係者「利口な馬でした」 96年最優秀短距離馬

GⅠ2勝を挙げ、1996年最優秀短距離馬に輝いたフラワーパークが6日午前8時40分に繫養先の北海道平取町のスガタ牧場で老衰のため死んでいたことが7日、分かった。32歳だった。

同牧場代表取締役の白瀬善直氏は「全然、病気もしたことはなかったですし、エサも食べていたのですが、突然でした」と残念そうに振り返った。

余生を過ごしていた同牧場は現在は見学を中止しているが、コロナ禍前には大勢のファンが足を運んでいたようで、白瀬氏が「根強いファンがいて、夏場はすごかったですね」と人気の高さを物語っていた。

ファンからはリンゴやニンジンが届けられていたという。「利口な馬でした。大往生ですけど、本当にさみしいですね」と悼んだ。

同馬は1995年にデビュー。96年にはシルクロードSで重賞初制覇を成し遂げると、続く高松宮杯でGⅠ初制覇。同年のスプリンターズSではエイシンワシントンの激闘を1センチの鼻差で制してGⅠ2勝目を挙げ、同年のJRA最優秀短距離馬、最優秀父内国産馬に輝いた。

(よろず~ニュース編集部)

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