J2徳島・増田暫定監督、5戦未勝利も“攻撃”に手応え「拍手してもらったことに甘んじず」

暫定監督の増田功作氏が千葉戦にコメント(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

0-1の敗戦を喫した

徳島ヴォルティスは4月7日、J2リーグ第9節でホームのジェフユナイテッド千葉戦で0-1の敗戦を喫し、5戦未勝利(2分3敗)となった。

いきなりアクシデントが発生。MF永木亮太が先発に名を連ねたが、試合前にメンバーの変更が発表され、永木はベンチにも入れず。急遽、MF杉本太郎がスタメンの座についた。

ここまで1勝2分5敗の最下位に沈む徳島は3月31日に吉田達磨監督が解任となり、増田功作氏が暫定で指揮。また、岡田明彦強化本部長も辞任し、黒部光照氏が新たに就任した。さらに徳島を巡る騒動は収まらず、その翌日4月1日に島川俊郎が電撃の引退を発表、4日には西谷和希が双方の合意のもと契約解除を発表していた。

前日6日にはFW柿谷曜一朗が自身の公式SNSを通して、胸中を吐露。「まず、かずきの状況については、選手はみんななんとか戻れるように話し合いをしたり方法を考えたりしましたが、それ以上のことはかずきとクラブとの話し合いになっていました」など、西谷の契約解除について言及するなどしていた。

試合開始前からハプニングに見舞われた徳島は前半10分に相手MF椿直起にワンタッチゴールを決められて、先制点を許した。そのなかで反撃に出た徳島は前半38分にはFWチアゴ・アウベスがペナルティーエリア内で倒されて、PKを獲得。だが、これをチアゴ・アウベス自らが蹴るものの、相手GKに止められてしまい追い付くことができなかった。

後半15分にはFW渡大生に代わってFW柿谷曜一朗が投入されるも、ゴールが遠かった徳島。だが、チャンスは作っていた。ホームは5試合目で初勝利ならず5敗目、勝ち点を積み上げることはできなかったが、試合後はホームのスタンドからは拍手が送られた。

試合後、増田暫定監督は手応えを感じつつ、次戦を見据えた。

「前半からどちらに転ぶか分からないゲームの中で先制されたあと、そんなに慌てず落ち着いて自分たちがゴール前に運べていた。得点チャンスもあったので、後半続けようと。1つギアを変えようと選手を変更して試みたけど、千葉もかたかったのでゴールは割れなかったけど選手たちには下を向かないでやり続けるしかない、と。プロは結果がすべてかもしれないけど、見ているお客さんも含めて最後拍手してもらったことに甘んじないで日々トレーニング厳しく、選手が成長できるような形でできれば。(次節)上位チームとやるにあたって相手の部分もあるけど自分たちのフットボールを突き詰めるところが先につながる。相手は上位だけどうちらのフットボールができるように選手含めてともに頑張っていきたい」

次節は13日にV・ファーレン長崎と対戦する。何とかゴールをこじ開け、勝ち点を積み上げて苦境を打破したいところだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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