酒気帯びでひき逃げ…不法滞在のベトナム人の女に有罪 群馬・前橋地裁太田支部

 不法滞在状態で酒気帯びで無免許運転し、計4人が重軽傷を負う人身事故を2件続けて起こして救護措置を取らずに逃げたとして、自動車運転処罰法違反や入管難民法違反などの罪に問われたベトナム国籍で住居不定の無職の女(33)の判決公判が6日までに、前橋地裁太田支部であった。竹村友里裁判官は「規範意識は希薄だ」として懲役2年6月、執行猶予4年(求刑・懲役2年6月)を言い渡した。

 竹村裁判官は「無免許運転は違法だと知りながら車を調達し、さらに緊急性もなく酒気帯び運転をした。酌量の余地はない」と非難した。

 判決によると、昨年3月末に在留期限が切れた後も残留。11月に大泉町で軽乗用車を酒気帯びで無免許運転し、道路脇の乗用車に追突して当時3~34歳の3人に重軽傷を負わせた。救護措置を取らずに逃走した際に一時停止の規制を無視して40代男性の車に衝突し軽傷を負わせたが、自車を置いて走って逃げた。

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