中国のEV産業、「生産能力過剰」ではなく高効率 米メディア

中国のEV産業、「生産能力過剰」ではなく高効率 米メディア

中国自動車大手、長城汽車のタイ・ラヨーン県の工場で働く従業員。(1月12日撮影、ラヨーン=新華社記者/王騰)

 【新華社北京4月7日】米ブルームバーグ通信はこのほど、中国の電気自動車(EV)メーカーが先進国の同業他社と比べてより高効率で、いわゆる「生産能力過剰」の問題はないと報道した。

 欧米などの先進国は一時期から、他国の産業発展に影響を及ぼすとして、中国の「生産能力過剰」を非難しているが、同通信は、電気自動車分野で上位にある中国の自動車輸出業者の大多数は生産能力利用率が国際的に認められた正常な水準にあり、欧米が直面している問題は中国の「生産能力過剰」ではなく、自国企業の効率が中国企業に及ばないことだと分析した。

 報道によると中国は世界最大の電気自動車とハイブリッド車の市場であり、総生産量に占める輸出の割合はドイツ、日本、韓国などの主要生産国を大きく下回っている。中国に「生産能力過剰」の問題が存在するなら、多くの駐車場が売れ残った新車で埋まっている可能性もあるが、同通信は上場企業の公開情報と業界協会のデータを調べ、中国のディーラーの在庫は多くなく、「生産能力過剰」との結論は出せないとした。

 また中国の自動車輸出はここ数年大幅に伸びているものの、中国車は低価格を売りにしておらず、中国企業は世界市場で電気自動車を不当に安く売ってはいないと指摘した。

© 新華社