“パリ五輪対決”はFW藤尾翔太に軍配 町田はGKが一発退場も川崎を1-0で撃破…首位を死守

町田が川崎に1-0で勝利【写真:徳原隆元】

町田が川崎に1-0で勝利

川崎フロンターレと町田ゼルビアは4月7日、J1リーグ第7節で対戦し、町田が1-0で勝利を収めた。川崎はDF高井幸大、町田はFW藤尾翔太、MF平河悠がパリ五輪アジア最終予選に挑むU-23日本代表に選出されたなか、試合では高井と藤尾がマッチアップ。前半32分には藤尾が決勝点となるゴールを決めた。

前節終了時点で川崎は13位、町田は首位と明暗がはっきりと分かれた序盤戦となっているなか、試合は前半9分、川崎は高井が縦パスを自陣でカットされて奪われると、藤尾が一気にゴール前まで運び、GKチョン・ソンリョンとの1対1を迎えるが、この決定機はビッグセーブに阻まれる。しかし、同32分に左サイドを突破したMF藤本一輝がグラウンダーのクロスをゴール前に送ると、ボールは高井のスライディングをすり抜け、走り込んだ藤尾へと届き、今度は確実に押し込んで町田が先制に成功する。

前半は一方的な町田のペースで折り返したなか、後半4分に再び藤尾がヘディングでゴールネットを揺らすが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の確認の結果、直前のプレーでオフサイドを取られ、ノーゴール判定に。一方、川崎は同21分にFW小林悠を投入すると、等々力陸上競技場の空気は一変。一気に川崎に活気が生まれて迎えた同26分、その小林がスルーパスに抜け出してGK谷晃生との1対1を迎える。ペナルティーエリアを飛び出した谷がスライディングタックルを敢行すると、足が引っかかった小林が転倒。主審は迷わず谷にレッドカードを提示し、町田は数的不利な状況に陥る。

町田は即座にGK福井光輝、そしてDF昌子源を投入し、逃げ切りを図る采配を打つ。川崎に攻め込まれ続けるも、なんとか耐え凌いで1-0で勝利。首位の座を死守した。(FOOTBALL ZONE編集部)

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