国内ITFツアーかしわ国際OPが閉幕、日本勢女子は柴原瑛菜がベスト4!18歳の石井さやか、19歳の伊藤あおいがベスト8と健闘<SMASH>

男女共催のITF(国際テニス連盟)ワールドツアー「第25回かしわ国際オープンテニストーナメント 2024」(ハードコート/女子:W50/男子:M15)が、4月2日から吉田記念テニス研修センター(千葉県・柏市)で開幕。7日にシングルス決勝が行なわれ、全日程を終了した。

ITFツアーは国際テニス大会のカテゴリーの中で、WTAツアーの下部ツアーに当たる。今大会の女子部門は、昨年まで賞金総額2万5000ドルの大会に位置していたが、今年からは4万ドルへグレードアップ。例年よりも一層ハイレベルな戦いとなった。

今年も多くの日本選手が参加。中でも注目を浴びたのは、ワイルドカード(主催者推薦)で出場し、ベスト4へ進出した柴原瑛菜だ。

柴原といえば、日本を代表するダブルスのスペシャリスト。ただ、シングルスへ注力するためパートナーである青山修子と一端ペアを解消し、ITFツアーを回っている。今季は5大会に出場し、2大会で準決勝へ進出。2月のテキサス大会(W35)では、シングルス初優勝を飾った。

準決勝ではリー・ヤーシュエン(台湾)と対決。前週の甲府大会(W50)で準優勝を果たしており好調の選手。第1セットは、互いに2度ずつブレークしタイブレークを迎える。1stポイントでミニブレ―クを奪われた柴原は、その差を縮められずリードを許してしまう。第2セットでは2度ブレークに成功するもの、4度のサービスダウンを喫し3-6で敗れた。
柴原以外では、18歳の石井さやか、19歳の伊藤あおいが活躍を見せた。

石井は、1回戦で第5シードのタリア・ギブソン(オーストラリア)に勝利し、準々決勝では第1シードのアリアンヌ・ハトーノ(オランダ)にフルセットで敗退するもベスト8と大健闘。伊藤は、2回戦で第6シードのチャン・スジョン(韓国)に勝利しベスト8へ進出した。準々決勝では柴原と対戦しフルセットの末に敗退。

またダブルスでは、森崎可南子がマー・イェジン(中国)とペアを組みベスト4へ進出。1回戦では第1シードのハトーノ/チャンを破り大金星を挙げた。

なお女子シングルス決勝は、第7シードのウェイ・シージャ(中国)がリー・ヤーシュエンを下し7度目のITFツアーを獲得。6日に行なわれた女子ダブルス決勝は、第2シードのアンキタ・レイナ/ツァオ・チアイー(インド/台湾)が制している。

構成●スマッシュ編集部

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