ガザ侵攻拡大、飢饉が切迫 死者3万人、建物57%損壊

パレスチナ自治区ガザ最南部ラファの衛星画像。昨年10月(上)には見られなかった避難民用テントが今年1月14日になると空き地に所狭しと並ぶ(プラネット・ラブズ提供、共同)

 イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘で、パレスチナ自治区ガザ側の死者は3万3千人以上になった。国連などは、ガザ人口の半数に当たる約110万人が「壊滅的な食料不足」に苦しみ、飢饉が切迫していると警告。軍は北部から始めた地上侵攻を南部まで進め、家々をなぎ倒す。衛星画像のデータ分析では、ガザの建物の約57%が損壊したと推定される。

 国連人道問題調整室(OCHA)やガザ保健当局によると、犠牲者のうち子どもが約1万4500人、女性が少なくとも9500人で、計約7割を占める。イスラエル側は1200人以上が死亡した。

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