市外避難の住民集まり花見 地震で一時孤立、再会喜ぶ

石川県輪島市深見町で開催された「深見町復興祭」。市外に避難している住民も駆けつけ、食べ物の屋台や太鼓、吹奏楽の演奏を楽しんだ=7日午後

 能登半島地震で一時孤立し、住民の多くが市外に避難した石川県輪島市深見町で7日、「深見町復興祭」と名付けた花見イベントが開かれた。2次避難先の同県小松市からも数十人が参加し、住民同士で久々の再会を喜んだ。

 廃校になった小学校の校庭に、ビールやラーメン、おにぎりなどの出店が並び、訪れた人たちは舌鼓を打ちながら憩いのひとときを楽しんだ。

 家族で参加した高校教諭山下恭久さん(40)は「少しだけ日常に戻れた気分で楽しかった。町がこれだけにぎわったのも久しぶりだ」と笑顔だった。

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