JO1 鶴房汐恩、佐藤景瑚、大平祥生……“面白さ”でもグループを牽引するメンバー

JO1の鶴房汐恩が3月3日、TikTokに「鶴ミーム」の動画を投稿。完成度の高さから、X(旧Twitter)ではすぐにトレンド入りを果たし、JO1のファン以外からも注目を集めた。

@jo1_gotothetop 今話題の猫ミームを鶴ミームver. で作ってみました!! JO1のMV撮影(仮)の日を作ってみました!! 面白い感じで出来たと思うので僕の鶴ミームもぜひ使って動画作ってみてくださいね🩶 #鶴ミーム #猫ミーム #JO1 #鶴房汐恩 #SHION ♬ オリジナル楽曲 - JO1

「鶴ミーム」とは、TikTokなどのショート動画で流行している「猫ミーム」をJO1のMV撮影(仮)の日バージョンでアレンジしたもの。4月5日現在では330万回再生され、今なおバズり続けている。

JO1と聞くと、一糸乱れぬシンクロダンスを思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし、実はバラエティ力の高いメンバーが集まっているのである。

まずは冒頭でも紹介した鶴房から。鶴房の面白さと魅力は、誰もが予想できない・思いつかない言動をすることだ。自らJO1の“暴走担当”と名乗り、時にはアイドルとは思えない変顔までも平気で披露している。今回の鶴ミームに関しても、まさか自分で猫の代わりを演じようなど、誰も思いつかないだろう。

いわゆる従来の“アイドルらしさ”からは、少しかけ離れた言動をすることもある鶴房。なぜ、ここまで素をさらけ出すのか。その理由には、“ありのままの自分”を大切にする、彼の揺るがない信念にある。鶴房は日頃から、「自分のありのままの素の姿を認めてもらって、応援してもらうのが一番」と話しているのだ。

そんなありのままの鶴房がよくわかるのが、JO1のYouTubeコンテンツ「Hi! JO1」の購買ダッシュ企画。購買ダッシュとは、教室の自分の席から購買へ走り、早く戻ってきた人が勝ちというもの。つまり、速さを競うゲームであるにもかかわらず、鶴房はとにかくボケ倒し、速さよりも面白さを優先させていた。

多くのメンバーは1分前後でゲームをクリアする中、2分19秒という倍以上かけた記録に、鶴房の魅力が溢れている。実際、鶴ミームのTikTok投稿には「JO1にこんなに面白い人がいるの?」「JO1がめちゃくちゃ気になってきた」といったコメントが寄せられているため、鶴房がJO1の新たなファン獲得の起爆剤になっているのは間違いない。これからは、どんな“鶴房らしさ”をわたしたちに魅せてくれるのだろうか。期待しながら見守っていきたいと思う。

2人目は、佐藤景瑚。自他ともに認める、JO1のムードメーカーだ。佐藤の面白さの魅力は、圧倒的なボケの多さ。人を笑わせることが好きで、YouTubeはもちろん、ライブ、ラジオ、Instagramライブ、さらにはカメラがまわっていない練習の場面まで、とにかく面白いことをしているというエピソードがメンバーから多く寄せられている。

そんな佐藤の面白さがわかるのは、YouTubeコンテンツ「Hi! JO1」で行われた企画・JO1家族写真。さまざまなポーズでセルフ家族写真を撮影するなかで、それまで活動休止をしていた金城碧海が復帰した記念回ということもあり、佐藤は久しぶりに11人全員が揃った喜びを爆発させていた。

全員でハートを作るときには変なポーズをして、11人全員での組体操の際には白岩瑠姫に抱きつく。佐藤以外のメンバーがピラミッド作りに苦戦していたとき、彼は1人だけマットの上に寝転がり、かわいらしい笑顔でシャッターを切っていた。

佐藤の面白さの裏には、メンバーのことが大好きで、大切な人には笑っていてほしいと話すメンバーへの愛が感じられる。どんな場面でもボケたりふざけたりすることで、その場を明るくするのだそう。

佐藤の面白さは、自分が目立つためではなく、大好きなメンバーへ向けた、愛情表現なのだと思う。彼の面白さは、JO1の仲のよさにつながると言っても過言ではない。JO1のお笑い担当として、これからもグループを引っ張っていってほしい。

最後に紹介するのは、大平祥生。大平の面白さの魅力は、ナチュラルさ。ウケを狙っていない、とっさに出る言動がとにかく面白い。

それがわかるのは、「Hi! JO1」の初回・新年企画のJO1つきだ。「Hi! JO1」の決めポーズを考えることになり、河野純喜がアイデアを出したあと、白岩が「祥生がそれにアレンジしたみたい」と、大平に無茶ぶり。それに対し大平は、眉毛からビームを出すようなポーズを考案し、あまりの面白さに、他のメンバーは体がのけぞるほど大爆笑していた。

また「Hi! JO1」でお正月ゲームと題して福笑いに挑戦したときも、大平の面白さが爆発していた。動画内で大平は、佐藤の顔で福笑いに挑戦。あまりに“芸術的”な仕上がりに、大平本人も呼吸困難になるほど爆笑している。

筆者は大平の面白さに触れるたびに、いわゆる“持っている人”なのかもしれないと感じる。想像もできない言動を生み出してくれるため、彼にフリがいった際には、なにかしてくれるのではないかと期待をしてしまう。だからこそ、目が離せなくなってしまうのだ。

音楽番組などでのパフォーマンスを見てJO1を知った人は、彼らのバラエティ力を見ると、本当に同じ人なのかと目を疑ってしまうかもしれない。逆に、バラエティからJO1を知った人は、パフォーマンスで見せる姿とのあまりのギャップにやられるだろう。JO1は、掘れば掘るほど面白い。メンバーそれぞれの個性を知ると、さらに好きになるはずだ。彼らの面白さが気になった方には、ぜひYouTubeの「Hi! JO1」シリーズを見てもらいたい。きっと、彼らの新しい魅力に気づけるだろう。

(文=鈴木敦美)

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