何が出るかな?1000円ガチャ…アカウミガメ、アオウミガメ…甲羅は大島紬でレアものも 奄美海洋展示館は人気グッズで生態守る

奄美海洋展示館で販売されているウミガメのキーホルダー=奄美市名瀬

 奄美海洋展示館(奄美市名瀬)のウミガメグッズの自動販売機「ガチャガチャ」が、子どもから大人まで幅広い世代に人気を集めている。ウミガメをかたどった革製のキーホルダーで特産の大島紬を使用。売り上げの一部をウミガメの保全活動に充てる。

 大島紬を使った革小物を手がける川畑裕徳さん(46)=同市名瀬=が製作。キーホルダーの甲羅部分に大島紬の「龍郷柄」をあしらった。「奄美の伝統工芸に触れながら、自然との共存を考えてほしい」と呼びかける。革の色は赤や青など全6色でレア商品もある。税込み千円。

 海洋展示館の売店で昨年夏から販売していた。何が出るか分からないわくわく感を楽しんでもらおうと今年2月、ガチャガチャを導入。「せっかく売るなら環境保全に役立てたい」と日本ウミガメ協議会への寄付を決めた。1カ月半ほどで約130個売れたという。

 同会理事の興克樹さん(53)=同=によると、寄付金で位置を追跡できる衛星発信器を購入する予定。同館で保護されているアカウミガメに取り付けて放流し、回遊ルートの調査研究に役立てる。

奄美海洋展示館で販売されているウミガメのキーホルダー=奄美市名瀬

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