子ども食堂で防災備蓄食 建設会社が試食会主催 八王子市

災害時用レトルトハンバーグなど食べた児童たち

非常時用の食事に慣れておこうという防災イベントが3月27日、北野町の「子ども食堂カフェ北野」で行われた。

主催は建設・不動産会社の大東建託(株)の八王子支店。同社ではまちの防災活動や子ども食堂への支援を行っており、子ども食堂に災害時用のレトルト食品などを寄付する取り組みを昨年から全国で展開している。

同社がこの日のために寄付したのは、ハンバーグや肉じゃが、おにぎりのレトルト食品各50個など=下写真。当日は、普段から食堂を利用する児童やその保護者など約40人が参加。温めたレトルトを受け取ると、それぞれ自分でパウチを切り、皿にあけて昼食タイムに。同カフェの近隣にある由井第一小学校に通う4年生(現5年)の男児はデミグラスハンバーグを平らげ、「美味しかった」と一言。同カフェの奥野玉紀理事は「子どもは意外と保守的で、慣れない味は食べなかったりする。保護者の方にも参加してもらい、最近の防災食が昔と比べ美味しくなっていることを知れば、家でも備蓄しようという話になるかもしれない」と話した。

同社八王子支店の担当者は、「寄付した防災食をなんでもない日に食べることによって、子どもたちが慣れてくれれば。これからもこのような活動を続けていきたい」と話した。

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