【WWE】8年ぶり復帰の51歳ザ・ロックが祭典で圧巻勝利! コーディ&ロリンズとの壮絶死闘制す

コーディ(下)にピープルズ・エルボーを叩き込むザ・ロック(©WWE)

悪のロック様が大暴れだ。WWEの祭典「レッスルマニア40」初日(6日=日本時間7日)、ハリウッドスターのドウェイン・ジョンソンことザ・ロック(51)が8年ぶりに試合復帰。壮絶な死闘を戦い抜き、全世界にロック様健在をアピールした。

今年1月1日のロウ登場から4か月。祭典でWWEユニバーサル王者ローマン・レインズとの一戦を画策し、〝アメリカン・ナイトメア〟コーディ・ローデス、世界ヘビー級王者セス・ロリンズと対立した。リング外ではWWE&UFCの親会社「TKO」の取締役に就くと、同じアノアイ一族のレインズ率いる「ザ・ブラッドライン」に加入。祭典ではレインズと組み、コーディ&ロリンズと「史上最大のタッグマッチ」で激突することになった。

しかもこの試合に勝てば、祭典2日目(7日=同8日)のメイン、レインズvsコーディの王座戦にロック様らが介入できる〝何でもありルール〟を認めさせた。世界が注目するタッグ戦に、ロック様はヒール仕様となった入場曲に乗り、サングラス姿でさっそうと登場。リングに上がると、全盛期と変わらないマッチョな肉体を披露した。

観衆は「ロッキー!」チャントとブーイングが起きる中、満を持してリングに入ったロック様はロリンズに殴り合い。さらにコーナーのコーディに「Just bring it!(かかってこい!)」と手招きポーズで挑発した。これが2016年4月の「レッスルマニア32」以来8年ぶりの試合だったが、迫力満点のファイトを披露。さらにレフェリーに「俺様に指示すんな! お前をクビにしてやるぞ」と通告。親会社の役員という立場を利用して、レフェリーを脅してみせた。

これによりレフェリーがビビって場外カウントをとらず、ロック様はロリンズにゴミ箱を投げつけるわ、ペットボトルの水を吹きかけるわでやりたい放題に。さらにレインズとともに負傷しているロリンズの左ヒザにサソリ固めなどで集中攻撃し、ベテランらしい試合運びを見せた、だが、コーディとロリンズも負けじと反撃し、白熱の大激闘となった。

ロック様はウエートベルトを取り出し、リングサイドにいたコーディの母ミシェルさんに暴言を浴びせると、コーディにスパインバスターからピープルズエルボーの体勢に入った。ここはコーディカッターで切り返された上に、レインズのスピアーが誤爆し正面からくらってしまい大ピンチ。場外ではコーディからおきて破りのロックボトムを見舞われ、テーブル葬となった。

リングに戻ったコーディは宿敵レインズにクロスローズを2連発。さらにトドメの3発目を決めようとした時だ。ロック様が驚異の復活。場外からウエートベルトでコーディの背中をぶっ叩き、3発目を阻止した。このチャンスにレインズがスピアーを発射。ここで〝ファイナル・ボス〟はレインズにタッチを求める。絶対王者もロック様に試合権利を譲ると、ロック様は豪快にロックボトムで叩きつけた。ダウンしたコーディの上に仁王立ちし、カメラ目線で首切りポーズから右人さし指で天をさした。最後は必殺のピープルズエルボーをコーディに叩き込み、現役トップ選手から堂々3カウントを奪った。

圧巻の勝利に米メディアも「ザ・ロックがリングの実力はさびていないことを証明。壮絶な試合を勝利で締めくくった」(TMZスポーツ)と驚きを隠せない。ハリウッドの頂点に上り詰めた〝ピープルズ・チャンピオン〟は、プロレスラーとしてもいまだに超一流であることを証明した。

「レッスルマニア40」は「ABEMA PPV」で放送された。

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