【WWE】映画「ロッキー」の再現! サミ・ゼインが難攻不落グンター下し…妻と熱い抱擁

ロッキーになったサミ・ゼイン(右)は妻・ハディージャさんに祝福される(©WWE)

WWEの祭典「レッスルマニア40」初日(6日=日本時間7日、ペンシルベニア州フィラデルフィア)はNFLスタジアムの「リンカーン・ファイナンシャル・フィールド」に、7万2534人の大観衆を集め、激闘の連続となった。

第1試合の王者リア・リプリー vs ベッキー・リンチの女子世界王座戦は、王者がリップタイドの体勢でベッキーをコーナーに叩きつけてから、再度のリップタイドでマットに沈めた。昨年の祭典で〝女王様〟シャーロット・フレアーを破り、同王座を奪取。今年も真っ向勝負で〝ザ・マン〟を下して丸1年ベルト死守に成功した。闇落ち軍「ザ・ジャッジメント・デイ」の〝マミー〟は試合後の会見で「とても素晴らしい気分。マミーが常にトップであることを改めて証明できたわ」と笑顔で語った。

第2試合の統一WWEタッグ王座戦は、まさかの展開となった。王者のフィン・ベイラー&ダミアン・プリーストはDIY(ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ)、ミズ&Rトゥルース、ピート・ダン&タイラー・ベイト、コフィ・キンギグストン&エグザビアー・ウッズ、オースティン・セオリー&クレイソン・ウォーラーと6パックラダー戦で防衛戦。天井からつるされたタッグベルトは4本一緒ではなく、ロウ王座、スマックダウン王座に分かれて設置された。

大激戦となり、まずはセオリー&ウォーラーの若手嫌われ者コンビがどさくさに紛れてスマックダウンタッグ王座を奪取。その後は残ったロウ王座をめぐる争いになるも、52歳のRトゥルースが驚きの大活躍。因縁のあった闇落ち軍を蹴散らしてベルトを手にして、ミズ&Rトゥルースが新ロウタッグ王者に。これにより2022年5月に統一されたタッグ王座は、2年の時を経て再び2つの王座に分離された。

王者グンター vs サミ・ゼインのインターコンチネンタル王座戦は、期待にたがわぬ好勝負に。地味だがめちゃくちゃ強いグンターの厳しい攻めをガッツと気合でしのいだゼインが、王者の後頭部と顔面にヘルヴァキックを叩き込み、666日続いた難攻不落の〝皇帝〟の天下を止めた。新王者は観客席最前列の妻ハディージャさんに駆け寄り熱い抱擁。地元フィラデルフィアが舞台の映画「ロッキー」の名シーンも〝再現〟してみせた。

ジェイ・ウーソとジミー・ウーソの双子兄弟対決は、大御所ラッパーのリル・ウェインの生歌で入場した弟ジェイが、ウーソスプラッシュで兄を撃破。レイ・ミステリオ&アンドラデとドミニク・ミステリオ&サントス・エスコバーのルチャ遺恨対決は、両陣営が介入する激戦に。最後は米人気歌手テイラー・スウィフトと交際するNFLスターのトラビス・ケルシー(チーフス)の兄で、今年3月に引退したジェイソン・ケルシー(元イーグルス)がマスクをかぶって、なぜか「LWO」の助っ人で登場。レイ組の勝利をアシストした。

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