中国「清明節」、故人のデジタルクローン作成サービスに関心高まる―英メディア

中国では4日、多くの人が先祖の墓参りを行う「清明節」を迎えた。これに関連し、英紙ガーディアンはこのほど、故人のデジタルクローン作成サービスに関心が高まっているとする記事を掲載した。

中国では4日、多くの人が先祖の墓参りを行う「清明節」を迎えた。これに関連し、英紙ガーディアンはこのほど、故人のデジタルクローン作成サービスに関心が高まっているとする記事を掲載した。

中国メディアの参考消息が6日、要約して伝えたところによると、記事はまず、清明節について「中国全土の何百万もの人々が、先祖の墓を訪れて故人をしのぶ」と紹介した。

その上で、「オンラインで宣伝されている一部のサービスによると、中国のネットユーザーはわずか20元(約420円)を払うことで、愛する故人の動くデジタルアバターを作成できるという。革新的な人々が、人工知能(AI)に頼って故人との交流を図っている」と伝えた。

記事によると、中国では、AI産業が拡大を続ける中、故人のデジタルクローンへの関心が高まっている。ある推計によると、「デジタルヒューマン」の市場規模は2022年に120億元(現在のレートで約2520億円)に達し、25年までに4倍になると予想されている。中国のテクノロジー企業がデジタルヒューマンの作成に長けている理由の一つは、中国に大量のライブストリーマーが存在することだ。こうした人々は、AIを利用して自身のクローンを作成し、年中無休で製品を販売するようになっている。あるソフトウェア開発者は「今年すでに600世帯以上が愛する家族と『再会』できるよう支援した」と語る。(翻訳・編集/柳川)

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