若手中心で東京五輪金メダルのカナダと接戦、ブラジル女子の指揮官は健闘称える「クオリティを示してくれた」

ブラジル女子代表を率いるアルトゥール・エリアス監督[写真:Getty Images]

ブラジル女子代表のアルトゥール・エリアス監督は、敗れたものの一定の手応えを得たようだ。ブラジル『O DIA』が伝えた。
【ハイライト動画】ブラジルが先制もカナダが追い付き決着はPK戦に

ブラジルは6日、SheBelieves Cup2024でカナダ女子代表と対戦。タルシアニのPKで22分に先制するも、77分にFKから同点ゴールを許し、1-1で90分を終了。PK戦の末に2-4で敗れた。

敗れはしたものの、エリアス監督は満足感を示す。オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)後にピア・スンドハーゲ前監督からバトンを引き継いだ指揮官は、経験の浅い選手を多数招集しながら、2024CONCACAF W ゴールドカップで準優勝。今大会でも東京オリンピックで金メダルのカナダに対し、GKタイナ・ボルヘスやFWジェニファー・コルディナリを代表デビューさせるなど、代謝を促している。

ここに代表100キャップを超えるマルタやクリスティアーネを加え、若手とベテランを融合させたスカッドを形成。「常に複雑なプロセス」と語りながらも、「誰もがベストを尽くし、各々の判断で動ける雰囲気を作り出すことが大切」と指針を掲げ、パリ・オリンピックへ向けた強化を進めている。

「ブラジルチームは今日、前回のワールドカップでスターターを務めたのはアントニアだけという、我々は若いメンバーでスタートしたが、オリンピックチャンピオンであり、ビッグクラブで先発を担うような選手たちを多数抱える強豪チームを相手に素晴らしい試合をした」

「私が取り入れたいのは非常に複雑なプロセスだが、(ここまで)非常に満足しており、(今日の)パフォーマンスはそれを裏付けている。試合結果はその一部でしかなく、全体として、準備はとても順調に進んでいる」

「彼女たちの多くは代表チームを最近経験しばかりだが、多くの個性、理解力、そしてクオリティを示してくれた。さらに、途中から入ってチャンスを作り出してくれた経験豊富な選手たちにも感謝したい。若手とベテランがともに重要で、誰もがベストを尽くし、各々の判断で動ける雰囲気を作り出すことが大切なんだ」

カナダに敗れたブラジルは、9日の3位決定戦でなでしこジャパンと対戦する。

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