【中国】滴滴と広汽、自動運転車量産の共同会社設立[車両]

中国配車サービス大手の滴滴出行(北京市、ディディ)は7日、自動車大手の広州汽車集団(広東省広州市、広汽集団)の傘下会社と設けた共同出資会社の広州安滴科技が、営業許可を取得したと発表した。安滴科技は一定条件下での走行を完全自動化する「レベル4」に対応する自動運転車「ロボタクシー」の開発を進めており、来年の量産を目指す。

安滴科技は、滴滴傘下で自動運転事業子会社の滴滴自動駕駛と、広汽集団傘下で「新エネルギー車(NEV)」を手がける広汽埃安新能源汽車(AION)が折半出資で設立。レベル4対応の自動運転会社と自動車メーカーがロボタクシーの量産車製造のために中国で設立した初の共同出資会社となる。

安滴科技の董事長は、AIONの張雄副総経理が務め、総経理は滴滴自動駕駛の孟醒最高執行責任者(COO)が担う。

企業情報サイトの愛企査によると、安滴科技の設立は3月29日付。登録資本金は4億2,000万元(約88億円)。

安滴科技の1号車はクロスオーバースポーツタイプ多目的車(SUV)で、AIONの電気自動車(EV)専用プラットフォーム「AEP3.0」や電子アーキテクチャー「星霊」を採用する。

滴滴自動駕駛とAIONは23年5月、共同出資会社を設立することで戦略提携を結んでいた。

滴滴自動駕駛は、北京市、上海市、広州市などで200台以上の自動運転技術搭載車を運営している。

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