ハンズのエプロンを再利用 1000着超を学童保育などに配布 群馬・桐生の一般社団法人

ハンズから譲り受けたエプロンを確かめる近藤理事長(右)ら

 持続可能な開発目標(SDGs)の一環で、生活雑貨のハンズ(東京都新宿区)が、群馬県桐生市の一般社団法人「きりゅう市民活動推進ネットワーク」(近藤圭子理事長)に不要となった従業員用のエプロンを提供している。1000着超の提供を受けられる見込みで、同ネットワークは県内各地の団体に活用してもらうため募集を始めた。

 ハンズは2022年10月のロゴマーク刷新に伴い、従業員が接客時に着用しているエプロンを新調することにした。昨年6月から今年2月にかけて、全国の店舗で順次新しいデザインの物と交換。一方で回収したエプロンは使える物も多かったため、引き取り手を探していた。

 エプロンを製作する東京アパレル(同市)の村上昌宏社長に相談し、村上社長の知人を介して同ネットワークにたどり着いた。同ネットワークもSDGs普及に取り組んでおり、提供を受けることになった。

 同ネットワークが加盟団体に呼びかけると「学童保育やイベントで使いたい」などと要望が相次いだという。同ネットワークが必要枚数を村上社長に伝えて譲り受け、希望する団体に配布している。

 在庫が十分にあることからネットワークは加盟している団体の他に、県内の市民団体やグループなどに無償で譲り、活動の際に活用してもらいたいと考えている。ハンズの担当者は「いろいろな場面で有効に使ってもらえるとありがたい」とし、近藤理事長は「エプロンを活用する中間支援ができれば」と話す。

 対象は団体に限り、同ネットワークが活動拠点とするJR桐生駅構内の桐生市民活動推進センター「ゆい」で直接受け取れることが条件。希望枚数は事前に相談する。

 問い合わせは同センター(☎0277-47-4066)へ。

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