四国地区の自治体/週休2日モデル工事を拡充、高知県は全工事発注者指定に

2024年度がスタートし1週間が過ぎた。四国地区の自治体発注工事で週休2日モデル工事を拡充する取り組みが広がっている。高知県は発注者指定型の週休2日制モデル工事を全工事に拡大した。高知県安芸市は建築工事を除き、原則すべての工事を週休2日制モデル工事の対象に切り替えた。
4月から建設業に時間外労働の罰則付き上限規制が適用されたこともあり、建設現場の週休2日の確保が一段と求められている。高知県は全工事を発注者指定型の週休2日制モデル工事として発注する。早期の完成が必要な工事に技術者や技能労働者が交代しながら4週8休以上を確保する週休2日交代制も導入した。安芸市も交代制モデル工事を実施する。
高松市は週休2日モデル工事をこれまでの試行から本格実施へ移行した。実施要領によると、発注者が対象工事を選定する。発注者指定型と受注者希望型を用意している。香川県坂出市は設計金額130万円以上の建設工事のうち、発注者が指定した工事を対象に週休2日モデル工事を試行導入する。
高知県須崎市は請負対象金額1000万円以上の工事(建築工事を除く)を原則、発注者指定型の週休2日制モデル工事とする。受注者希望型もある。高知県香美市は請負対象金額1000万円以上の建設工事(建築工事を除く)を対象とする週休2日制モデル工事(受注者希望型)の実施要領を策定した。

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