埼玉県/県庁舎(さいたま市浦和区)建替、専門家会議と検討委で推進

埼玉県が県庁舎建て替え事業の実現に向けた検討を加速する。DXや働き方改革の在り方を踏まえ検討する県庁舎再整備専門家会議(会長・稲継裕昭早稲田大学政治経済学術院教授)を2024年度に3~4回開き、議論を深める。庁舎の機能や規模を議論する県庁舎再整備検討委員会(委員長・山崎達也埼玉県副知事)は24年度に2回開く予定で、「専門家会議を2回行ったら検討委を1回開くイメージ」(総務部管財課の担当者)。夏前にも本年度初回の専門家会議を開く。
県は二つの会議体の運営なども任せるため、「埼玉県県庁舎再整備検討支援事業業務」の公募型プロポーザル手続きを4日に始めた。同業務は職員の働き方や執務スペースの在り方についてヒアリング調査などを行い、8月下旬をめどに提案をまとめる。会議体の運営のほか庁舎機能や位置、財源創出、事業手法などの検討も行う。委託期間は25年3月25日まで。
プロポの参加申込書を15日まで、企画提案書は18日まで総務部管財課へのメールか持参で受け付ける。23~26日にプレゼンテーション審査を実施。5月上旬に結果を公表し、同中旬に契約する。契約限度額(税込み)は3528万8000円。
参加資格は単体かJV。過去10年以内に国や自治体の庁舎か、延べ1万平方メートル以上の民間事務所の建設事業で、在り方検討や基本構想策定などの業務を履行した実績も必要となる。
現庁舎の所在地はさいたま市浦和区高砂3の15の1。建物は▽本庁舎(RC一部S造地下1階地上5階建て延べ2万2836平方メートル)▽第2庁舎(SRC造地下2階地上10階建て延べ3万3514平方メートル)▽第3庁舎(RC一部S造地下1階地上3階建て延べ6358平方メートル)▽職員会館(RC造地下1階地上5階建て延べ6458平方メートル)▽衛生会館(RC一部S造地下1階地上3階建て延べ3091平方メートル)-などで構成している。

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