日本人女性初、国から「暴力団員」認定された西村まこさん 現在はNPO法人で元組員の更生に尽力【各界の『虎に翼』】

西村まこさんは現在、NPO法人を立ち上げ、元組員の更生や社会貢献活動に力を注ぐ

連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)では、伊藤沙莉が女性弁護士の草分けを熱演している。本誌は、各ジャンルのパイオニアたちに「矜持と苦労」を直撃した。前例のない世界に飛び込んだ彼女たちには、共通する“強い思い”があった――。

1989年、女性で初めて国から「暴力団員」と認定された西村まこさん(57)。厳格だった父親に反発し、中学2年で不良の道へ。ヤクザの世界に足を踏み入れたのは20歳のときだった。

以来、組長と結婚し、育児も経験した。だが、「ヤクザが詐欺集団みたいになってしまった」と失望し、2012年に足を洗った。現在はNPO法人を立ち上げ、元組員の更生や社会貢献活動に力を注ぐ。

「ヤクザ社会はいずれなくなる。私が戻ることはないです」

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