「ガールズケイリン」最年長一期生、高松美代子さんは50歳で小学校の非常勤講師から競輪選手に「目標はアメリカ大陸横断!」【各界の『虎に翼』】

2023年、フランスを横断する大会「パリ・ブレスト・パリ」に出場した高松美代子さん

連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)では、伊藤沙莉が女性弁護士の草分けを熱演している。本誌は、各ジャンルのパイオニアたちに「矜持と苦労」を直撃した。前例のない世界に飛び込んだ彼女たちには、共通する “強い思い” があった――。

2012年に女子競輪(ガールズケイリン)が48年ぶりに復活したときに、高松美代子さん(61)は一期生33名のなかの最年長選手として、50歳でデビューした。

「37歳のときに、以前から興味があったトライアスロンを始め、自転車のロードレースにも出るようになりました。そして、競輪場に行き、男性選手に走り方を教えてもらったら、おもしろいように勝てるようになったんです」

もっと強くなりたいと思っていたときに、女子競輪の再開と、選手募集の話を聞く。

「当時は小学校の非常勤講師でしたが、『挑戦しなかったら後悔する』と受験し、合格しました。環椎(かんつい)骨折などの怪我もありましたが、車券にも貢献できたし、選手としての5年間は充実していました」

いまは日本競輪選手会で、女子選手をサポートする。

「2023年は、フランスの大会で1200kmを走り、今夏にはイタリアで、1600kmの大会が控えています。目標は、アメリカ大陸5000kmを横断することです!」

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