「結構仕方ない部分もある」開幕36打数本塁打0のヤクルト・村上が晒される“四球上等の配球”

◆ 「ちょっと言い訳をさせてもらうと…」

ヤクルトは7日、本拠地での阪神戦に3-1で勝利。投打が噛み合い接戦をものにして、連敗を「4」でストップした。

勝利こそしたヤクルトだが、主砲のバットからなかなか快音が響かない。この日も「4番・三塁」でスタメン出場した村上宗隆だったが、先制した直後の初回の打席では2球目の直球をひっかけて二ゴロに凡退。

1点差に迫られた直後の3回二死一・二塁のチャンスではフルカウントから内角のスライダーに見逃し三振に倒れると、続く6回も高めの球に誘われて空振り三振。1点を追加した直後8回の最終打席では二死一塁から再び直球を打ち損じてニゴロとなり、4打数無安打でこの日は終えた。

開幕から36打数本塁打無しと自己ワーストの数字に苦しむ村上だが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏は「ホームラン無し、打点も無しという事で状態は良くはない」と村上の状態を分析した。

しかし続けて「ちょっと言い訳をさせてもらうと」とこの日の解説に移ると、「阪神のピッチャーが“とってもマークしてますよ”っていう攻め方なんですよ。最悪フォアボールでもいいよ、と言うような開き直りが見られるような攻め方をされるんで、村上はすごく大変だったと思う」とコメント。執拗な攻めにさらされた主砲の苦闘を慮った。

また同じく出演した館山昌平氏も「前を打つオスナ選手の状態がすごく良くて、ランナーを返しているので。結構仕方ない部分もある」と打点数減少について村上をフォロー。

クリーンナップを組むオスナの状態が良く、走者が例年よりも少ない状態で打席に立っていると語りながらも、続けて「ちょっとやっぱり強引になってるところがありますよね。アウトコース低めをセカンドゴロっていうのが目立つので」と語り、好調時よりも打席での余裕が少ないとの見立てを示した。

5位に終わった昨季の雪辱を晴らすべく臨んだ今シーズンのヤクルト。開幕1週間ではあるがチーム打率.255はセ・リーグ2位と破壊力は昨季より向上しているが、そんな強力打線の中でも村上に対するマークはやはり人一倍厳しいのかもしれない。

今後に向け、大矢氏は最後に「彼がいい時はレフト方向にも長打が打てるので、それを思い出してもらえたら変わるんじゃないかと思うんですけどね」と復調への道しるべを語り締めくくった。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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