【アーティスティックスイミング】五輪メダルへ〝追い風〟? ルール変更が「日本に有利」の声

練習を公開したアーティスティックスイミング日本代表

五輪メダルへのカギは? アーティスティックスイミング(AS)日本代表が7日に都内で練習を公開。チームを率いる中島貴子ヘッドコーチ(HC)は「メダルを取りたいという気持ちを結果につなぐために、残りの期間を考えて過ごしたい」と意気込んだ。

ASは昨年から、ルールが大幅に改正された。それぞれの技に対して難易度に応じた得点が設定され、事前の申告と異なる演技が行われると大幅な減点となる。山田智子競技委員長は「例えばフィギュアスケートだと、回転が不足していると得点がすごく落ちることがあるが、ASもそれに近い形になった。最後まで何が起こるか分からない」と説明する。

さらにパリ五輪まで4か月と迫った現在も、細かいルール変更が行われている。山田委員長は「選手としては、精神的な負担も大きくなりそう」とする一方、2016年リオ五輪銅以来となるメダル獲得を目指す日本にとっては有利になる可能性もあるという。

山田委員長は「(日本の選手は)細かい技術にたけている選手が多いので、対応はしやすいと思う」と指摘。さらに日本代表のテクニカルコントローラーを、1984年ロス五輪銅メダルに貢献した本間三和子氏が務めている点を挙げた上で「(本間氏は)ルールにすごく精通していて、細かい変化もチェックしてくれている。遅れることなくしっかり対応ができている」と絶大な信頼を口にした。ルール変更を〝追い風〟にメダル奪取となるか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社