福井県内の梅毒感染高止まり、拡大歯止めへ6月から無料匿名検査 福井市は既に先行実施

 福井県内で性感染症「梅毒」の感染者数が高止まりしていることを受け、県は6月をめどに無料・匿名で受けられる検査を各保健所で開始する。2022年の感染者数は統計のある06年以降で最多の63人に達し、23年は54人だったものの、21年の28人に比べ2倍近い水準にある。無料・匿名検査は23年度から福井市保健所が先行して実施しており、県内一円で検査体制を整え、拡大に歯止めをかける考え。

 県内の感染者数は19年14人、20年12人だったが、21年以降は急増。22年の63人のうち、福井市が約7割を占めており、同市は23年5月、市内在住者を対象に無料・匿名検査を開始した。電話での事前予約制で毎月2、3回行い、今年3月末までに109人が利用した。

© 株式会社福井新聞社