【桜花賞】北村宏「少し手応えが苦しくなって…」レース後ジョッキーコメント

4月7日、阪神競馬場で行われた牝馬クラシック初戦・桜花賞(G1・芝1600m)は、J.モレイラ騎乗、ステレンボッシュが桜の女王に輝いた。1番人気に支持された無敗馬のアスコリピチェーノは惜しくも2着に敗れた。

桜花賞、レース後ジョッキーコメント
1着 ステレンボッシュ
J.モレイラ騎手
「非常に特別の機会で、難しいG1を取ることができてちょっと感動してます。ほんとに日本大好きです。どこの国でもG1を勝つのが難しいのですが、勝つことできて非常に嬉しいです。桜がものすごく綺麗だし、こんなに多くのサポーターの前で、この特別な勝利をすることができて何よりも嬉しいです。一生忘れられないレースになりました。直線に入る手前でちょっとポケットっぽくなりそうだったので、ちょっとスペースについて心配したんですけれども、ラスト400mぐらいのところからスペースができて、そこで反応も素晴らしかったのですが、先頭に立つのが早すぎだったんじゃないかなって正直思いました。1頭だけ前になってからちょっとその集中力を欠きそうになってしまったんですけれども、やっぱり能力高い馬ですね。是非この馬のこれからを楽しみにしてほしいと思います」

2着 アスコリピチェーノ
北村宏司騎手
「一歩目は五分に出ましたが、思ったよりスピードに乗って行けませんでした。その後は態勢を整えながら上手く運べましたが、4コーナーで少し手応えが苦しくなったところで勝ち馬に割って出られてしまいました。最後までその差が詰められませんでした」

3着 ライトバック
坂井瑠星騎手
「この馬のリズムで運びました。前走より折り合いはスムーズでその分、素晴らしい脚を使ってくれました。力は示せたと思います」

武豊「オークスでも楽しみ」

2024桜花賞・スウィープフィートと武豊騎手

4着 スウィープフィート
武豊騎手
「ゲートは思ったより出てこの馬のレースをしました。ずっと外だと厳しいと思って道中は内を通りました。最後は外に出してからよく伸びてくれましたし、このメンバーでも十分にやれます。オークスでも楽しみですね」

5着 エトヴプレ
鮫島克駿騎手
「悔いのない騎乗を心がけました。力を出し切ることは出来たと思います」

8着 クイーンズウォーク
川田将雅騎手
「これを良い経験にして、次に向かっていくための準備ですね」

16着 コラソンビート
横山武史騎手
「1600mは長かったです。前走の1400mでも長かったです。上手く折り合えれば良かったのですが前走以上に力みました」

レース結果、詳細は下記のとおり。

4月7日、阪神11Rで行われた第84回桜花賞(3歳オープン・牝・G1・芝1600m・1着賞金=1億4000万円)は、J.モレイラ騎乗の2番人気、ステレンボッシュ(牝3・美浦・国枝栄)が勝利して桜の女王に輝いた。勝ちタイムは1分32秒2(良)。

2着に1番人気のアスコリピチェーノ(牝3・美浦・黒岩陽一)、3着に7番人気のライトバック(牝3・栗東・茶木太樹)が入った。

モレイラ騎手は連日の重賞V

2024桜花賞・ステレンボッシュとJ.モレイラ騎手

クラシックシーズン初参戦のモレイラ騎手がステレンボッシュを桜花賞馬に導いた。6日土曜重賞も勝利した勢いのある鞍上。冴え渡る手綱さばきがここでも炸裂した。レースでは中団馬群から差し脚を伸ばして直線半ばから先頭へ。無敗の桜花賞馬を目指したアスコリピチェーノの追い上げを交わして栄光のゴールへ飛び込んだ。殊勲のJ.モレイラ騎手は「直線に入ってからも手応えが良くて、素晴らしい脚を見せてくれた」と、同馬の走りを讃えた。

桜花賞を勝ったステレンボッシュは、父エピファネイア、母ブルークランズ、母の父ルーラーシップという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は吉田勝己氏。通算成績は5戦3勝。重賞は初勝利。鞍上のJ.モレイラ騎手は同レース初勝利、管理する国枝栄調教師は3勝目。

【全着順】
1着 ステレンボッシュ J.モレイラ
2着 アスコリピチェーノ 北村宏司
3着 ライトバック 坂井瑠星
4着 スウィープフィート 武豊
5着 エトヴプレ 鮫島克駿
6着 ワイドラトゥール 北村友一
7着 セキトバイースト 藤岡佑介
8着 クイーンズウォーク 川田将雅
9着 テウメッサ 岩田望来
10着 ハワイアンティアレ 池添謙一
11着 イフェイオン 西村淳也
12着 シカゴスティング 浜中俊
13着 チェルヴィニア B.ムルザバエフ
14着 マスクオールウィン 津村明秀
15着 セシリエプラージュ M.デムーロ
16着 コラソンビート 横山武史
17着 ショウナンマヌエラ 岩田康誠
18着 キャットファイト 松山弘平

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