バレーボール 東龍に期待の新星現れる 【大分県】

今夏に大分で開催されるバレーボールの全国高校総体で、日本一奪還を目指す東九州龍谷(東龍)に有望な新戦力が加わった。中学ナンバーワンアタッカーと呼ばれた忠願寺莉桜(1年)が入学。早くもレギュラーポジションを確保し、東龍の高速コンビネーションバレーに適応している。

中学時代は年代別日本代表として活躍。昨年7月の「第1回アジアU16女子選手権大会」ではエースとしてチームを優勝に導き、今年2月の国際大会では東欧のチームなどを倒して頂点に立ち、MVPに輝いた。身長182cmの左利き、硬軟自在のスパイクで得点を量産する点取り屋は、東龍OGで日本代表でも活躍した長岡望悠(久光スプリングス)と比較されることが多い。忠願寺は「同じ左利きの選手として、ずっと見本にしている選手。スパイクの打ち方など、何度も動画を見ている」と大先輩を目標にしている。

新戦力として期待される忠願寺莉桜

入学して間もない忠願寺だが、日本代表選手を多く輩出する東龍の練習に、たくさんの刺激を受けている。「体の使い方など、今まで意識したことのないことを教えてもらっている。まだまだ上級生のスピードについていけていないけど、東龍のスタイルは私に合っていると思う。吸収できるものは全て吸収したい」と意欲的だ。相原昇監督は「攻撃専門のオポジットのイメージが強いが、スパイクだけでなくサーブ、レシーブ、トスも全てが高水準にある。これまで日本を代表する選手を見てきたが、15歳の段階でこれほど全てがそろっている選手は見たことがない」と絶賛する。

忠願寺は2学年上の姉・風来と一緒に、全国高校総体、国体、春の高校バレーで日本一を目指す。「姉と一緒にバレーができるのは、この1年だけ。小学生の頃から一緒にバレーをしてお世話になったからこそ、姉を日本一にしたい」と強い思いを口にした。まずは地元開催の全国高校総体で日本一を狙う。

「東龍で日本一になりたい」と語った

(柚野真也)

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