タイガー・ウッズが得意とするスティンガー 枝の下を抜くミラクルショットを成功させる秘訣は?

ティショットは右の林へ。グリーンは見えているけど、普通に打てば木に直撃する。こんなときどうする?(撮影:鈴木祥)

ティショットが右に曲がって林の中に……。グリーンが見えているものの、目の前の木と枝が邪魔で低い球でしか狙えそうにない。今週開幕するマスターズでもタイガー・ウッズが見せてくれそうな、地を這うスティンガーショットの打ち方を、中西直人が教えてくれた。

林の中からグリーンを狙うには、頭の高さのキープが大切です。頭が上下するとダフリのミスにつながりやすく、脱出できるかさえ怪しくなってしまいます。球を低くしようと、手首を固定して、右寄りに球を置くのもNG。手首を固めると手先に力が入ってフェース面をコントロールできません。また、右寄りに球をセットすると、フェースが開いて当たりやすく、狙いよりも右に飛び出してしまうリスクがあります。

低い球を打ちたいときは、いつもより大きい番手を持つことがポイント。体の回転をスムーズにするためにスタンスを狭くして、体の中心に球をセットしたら、手首を緩めたまま、フィニッシュでは手元が肩の高さより上がらないようにコンパクトに抑えましょう。スイングが小さくなるぶん、頭の高さもキープしやすくなります。方法自体はシンプルなので、ぜひ試してみてくださいね。

■中西直人
なかにし・なおと/1988年生まれ、大阪府出身。2010年にプロ転向し、翌年のQTで3位に入りレギュラーツアーへ。19年は「関西オープン」で最終日最終組を経験するなど活躍し、初シードを獲得した。岸和田出身の明るいキャラクターが魅力

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●多少曲がってもいいから同組のライバルたちより1ヤードでも遠くに飛ばしたい。そんなアナタには関連記事【もう飛ばないなんて言わせない! レッスン大特集】がオススメ。ヘッドスピードの上げ方、効率のいい当て方が満載です。

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