レイカーズ絶好調の要因は“団結”。「最高の時間を過ごせている」とデイビスがチームメイトとの関係性を語る<DUNKSHOOT>

現地時間4月6日(日本時間7日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは本拠地クリプトドットコム・アリーナでクリーブランド・キャバリアーズと対戦し、116-97で快勝。今季成績をウエスタン・カンファレンス8位の45勝33敗(勝率57.7%)としたが、これで4連勝、直近10試合で9勝と、大事なシーズン終盤にしっかりと調子を上げてきている。

好調の一番の要因は、スターターが固定されたことだろう。2月3日のニューヨーク・ニックス戦から八村塁が先発へ昇格し、2連戦やケガでもない限り、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブスと不動のラインナップを形成。この5人がスタメンに並んだ22試合で、チームは16勝6敗(勝率72.7%)と、ウエスト首位のデンバー・ナゲッツ(54勝24敗/勝率69.2%)を上回る好成績を残している。

また、昨季プレーオフでウエスト第7シードからカンファレンス・ファイナルまで勝ち上がったレイカーズは、当時の主軸を残しつつ、オフに積極的な補強を断行。さらに今季途中には、スペンサー・ディンウィディーというベテランガードをロスターへ加えた。
現在はチーム№1のペリメーターディフェンダーであるジャレッド・ヴァンダービルト(足)、控えビッグマンのクリスチャン・ウッド(左ヒザ)が戦線離脱しているが、ゲイブ・ヴィンセントがヒザのケガから復帰。約5か月もコートから離れていたためゲーム感覚を取り戻すのに時間がかかりそうだが、カムバックから間もない現在も持ち前のディフェンス力は発揮できており、今後シュート力が安定してくれば、貴重な戦力になる見込みだ。

このように、シーズン終盤にきてようやく役者が揃いつつあるレイカーズ。デイビスは現在のメンバーについて、キャブズ戦後にこう話している。

「一番大きな違いは、俺たちが楽しめていることだと思うね。互いをサポートし、励まし合っているんだ。誰かが酷ければ、俺たちはそいつを叱る。でもそれを個人的な攻撃として捉えるヤツは誰もいないよ。
俺たちがいったい何のためにここにいるのか。勝利しようと努力しているからなんだとチーム全員がわかっているんだ。それで俺たちは楽しんでできていて、バスケットボールで最高の時間を過ごせている。団結できているのさ」

今季のデイビスはここまで72試合に出場し、平均35.8分のプレータイムで24.8点、12.8リバウンド、3.5アシスト、1.2スティール、2.4ブロックと攻守両面で大暴れ。大きな故障もなく好調を維持できており、ポストシーズンでも活躍が十分に期待できそうだ。
さらに、チームとしては故障中のヴァンダービルトやウッドが復帰を飾り、プレーオフ、あるいはプレーイン・トーナメントを前に数試合をこなすことができれば、大舞台に向けて準備は万端と言えそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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