ボンズ、越谷に75―101 敗れるもB2残留が確定

【福島―越谷】第1Q、シュートを狙う福島の土家=あいづ総合体育館

 バスケットボールBリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズ7日は、ホームのあいづ総合体育館で同地区の越谷アルファーズと対戦し、75―101で敗れた。通算成績は21勝35敗で、順位は東地区7チーム中5位。

 この日の試合で岩手ビッグブルズの降格が決まり、新潟アルビレックスBBとともに、B3降格圏となるB2東西両地区を合わせた下位2チームが確定。福島のB2残留が決まった。

 福島は次戦の13日、アウェーのシティホールプラザアオーレ長岡(新潟県長岡市)で新潟と対戦する。午後5時40分開始予定。

越谷 101―75 福島
(23―14 22―23 28―26 28―12)
▽観衆 2031人

 【経過】福島は第1Qで相手に4本の3点シュートを許し9点差をつけられたが、土家や田渡の連続得点などで第2Qには一時、35―37と2点差に詰め寄った。しかし、第3Qはターンオーバーを許すなど攻撃のリズムをつかめず失点を重ねた。第4Qも攻勢に転じることができず、26点差で敗れた。

 攻撃チグハグ守備も崩され

 プレーオフ(PO)進出の可能性が消滅した前日の敗戦から心機一転を図った福島だったが、勝利を上げることはできなかった。2試合連続の100点ゲームでの黒星。14得点を挙げた土家大輝は「戦う姿勢を貫いたが攻撃がかみ合わなかった。守備も崩された」と悔やんだ。

 終始追いかける展開となった。その中でチームが気を吐いたのが9点差で迎えた第2Q。開始直後に主将の田渡凌が3点シュートを決めたのを皮切りに巻き返しを図り、一時は35―37と2点差まで迫った。しかし、接戦を演じたのはここまで。その後は点差が開く一方となった。

 苦しい展開で奮起したのが土家だ。「(POを逃して)失うものはない」。第3Qに入ると果敢にゴール前に切り込み、フリースローも獲得。「離されたからこそ冷静に行こう」と丁寧にボールを回し、このQの26得点に貢献した。

 この日の試合で越谷が決めた3点シュートは15本。福島は3本のみだった。この差が福島の不振を物語った。苦しい状況にはあるが、B2残留という最低限の結果は果たせた。「今季に見つけた課題を残りの試合で見直したい」と土家。次につなげるために顔を上げ、必死にもがく。(桜井駿太)

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