カブス今永昇太が強力ドジャース打線を4回2安打無失点→降雨中断で無念の降板も、地元は労い「仲間はみんなイマナガが大好きだ!」

無念の降板も、労いの言葉が送られた。

現地4月7日、シカゴ・カブスの今永昇太が2勝目をかけて本拠地で行なわれたロサンゼルス・ドジャース戦に先発登板。「2番・指名打者」で先発出場した大谷翔平をノーヒットに抑えるなど、4回を投げて(43球)2安打、3奪三振、無失点。圧巻のピッチングを見せるも4回裏途中から雨が強まり中断。試合は約2時50分後に再開されたが、今永はそのまま降板となり、勝敗はつかなかった。

前回でメジャー初勝利を挙げた今永は、この日も気合の半袖姿でマウンドに登った。初回1死、大谷と初めて対戦する左腕は速球を中心にスライダーを織り交ぜながら追い込む。しかし、大谷も3球連続ファウルで粘り、迎えたフルカウント。勝負の9球目は内角高め94.4マイル(約151.9キロ)の速球に大谷のバットが空を斬り、最初の打席は今永に軍配が上がった。

その裏に味方打線が3点を先取し、大きな援護をもらった今永は2回以降も快調。途中から強い雨が降りしきる悪コンディションも動じず、アウトを積み重ねていく。

3回はわずか4球で簡単に2アウトを奪うと、大谷との2度目の対戦では力のある速球で三邪飛に仕留めた。

序盤で5点のリードをもらった日本人左腕は強力ドジャース打線を手玉にとり、二塁すら踏ませない素晴らしいピッチング。テンポ良く4回は4球で三者凡退に抑え、ドジャースにリズムを与えなかった。
今永は勝ち投手の権利を得るまであと1イニングだったが、冷たい雨に泣く結果となった。しかし、球団は日本人左腕に労いの言葉を送っている。

カブス公式SNSは試合再開後、今永のハイライト動画を投稿。「仲間はみんなショウタ・イマナガが大好きだ!」と綴り、勝敗は付かずとも強力打線を完全に黙らせた背番号18に拍手を送った。

なお、試合は7回裏を終わり、カブスが8対0でリードしている。

構成●THE DIGEST編集部

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