県縦断駅伝、号砲まで3週間 メンバー選考大詰め

ウオーミングアップする上山チーム=上山市

 第68回県縦断駅伝競走大会(山形新聞、山形放送、山形陸上競技協会など主催)は、27日の号砲まで3週間を切った。メンバー選考が大詰めを迎え、各チームは6、7の両日、それぞれの練習メニューに精力的に取り組んだ。

 【米沢】7日は米沢市営陸上競技場で練習し、15人が参加した。高校生・社会人はレースを想定して1000メートル、2000メートル、3000メートルを走った。上位陣は1キロ3分ペースで、ガンドゥ・ベンジャミン・デゴワ(米沢市役所)、熊谷哲志(同)、伊藤拓真(山形大)がリードした。中学生は400メートル走を7、8本こなした。沢田賢一監督は「実戦に近い練習ができ、調子が上がってきている」と手応えを語った。

 【長井・西置賜】6日は中高生と社会人の計14人が西置賜スプリングチャレンジに出場し、800メートルと1500メートルでスピードを磨いた。7日は中学生と社会人の計14人が飯豊ロードレース大会に臨み、中学男子3キロで竹田圭吾(白鷹中)が1位、一般男子10キロでは堀内郁哉(白鷹町役場)が3位に入った。伊藤敏昭マネジャーは「本番を想定し、2日連続でレースに挑んだ。各選手が自分の力を出せてきている」と手応えを語った。

 【南陽・東置賜】7日の飯豊ロードレース大会に社会人と中学生計約20人が出場し、走りの感覚を養った。一般男子10キロの大津吉信(高畠町役場)が31分23秒で1位、中学男子3キロの我妻尚哉(高畠中)が9分47秒で2位となり、順調な調整ぶりを示した。高校生6人は高畠中で練習し、6000メートルのペース走で調整した。13日は米沢市の米沢記録会に参加し、結果を踏まえて最終的な区間配置を決める。

 【上山】6日は天童東村山地区陸協長距離記録会で佐藤光成(佐藤農園)が5000メートルを15分26秒の自己ベストで走り、好調ぶりを示した。遠藤凌佑(県庁)は16分21秒だった。7日は上山市内で一般5人と高校生2人が12キロのビルドアップ走、中学生8人が3キロのタイムトライアル、金塚洋輔(上山市役所)が30キロ走を行った。斎藤勲監督は「練習での調子を見ながら、最終的に走る区間を決めたい」と話した。

 【山形】6日は天童東村山地区陸協長距離記録会に7人が出場。5000メートルでは大沢駿(山形市役所)が14分32秒51、森谷修平(同)が15分44秒08で各組の首位に立った。斎藤直己監督は「全体的にいいタイム。各選手が1年間しっかり準備をしてくれた手応えを感じる」と語った。7日は山形市のネッツえがおフィールド(市あかねケ丘陸上競技場)でペース走を行った。

 【寒河江・西村山】6日は各自で調整した。7日に天童市の県総合運動公園サブグラウンドで中高生、社会人の計20人が練習した。実戦のペースを意識した1000メートルのインターバル走を中学生は3本、高校生と社会人は5~10本行った。調子を上げてきた大沼翼(山形ミートランド)と大泉真尋(大江町スポーツ協会)が好走した。志田学監督は「故障などで出遅れていた選手が状態を戻しており、心強い」と話していた。

 【天童・東村山】6日の天童東村山地区陸協長距離記録会に臨んだ。5000メートルではベテランの遠田将人(天童市役所)や日野裕也(日新製薬)らが2レースとも15分30秒前後をマークし、3000メートルでは前沢奏良(天童三中)が出場8人中トップの好走を見せた。設楽公貴監督は「この時期としては上々の仕上がり。今回の記録などを参考にメンバー選考を進めたい」と語った。

 【北村山】6日に天童市の県総合運動公園サブグラウンドで練習し、中学生と社会人計12人が参加した。それぞれ300~1000メートルのインターバル走15本を行い、川原正輝(日新製薬)、鈴木克彦(JAさくらんぼひがしね)、小野大輔(山形カシオ)が好調ぶりを示した。秋庭正司監督は「各選手のモチベーションは上がっている。大会を想定し、スピードに磨きをかけたい」と話した。

 【新庄・最上】新庄市陸上競技場で全体練習を行った。6日は本番に近いスピードで1000メートルを5~15本走り、7日は前日の練習強度を踏まえ、ロード走約25キロ、200メートルのインターバル走30本などをこなした。一部選手は各地で記録会などに参加した。高橋和(酒田南高)、古川一琉(同)らが疲労の中でも結果を出す力強さを見せた。板垣新一監督は「主力組が想定通りに走れていて安心している」と話した。

 【鶴岡・田川】6日は各自で調整し、7日は24人が第3区(黒森~湯野浜)を試走した。ベテラン後藤拓馬(オリエンタルモーター)や鈴木博斗(JA鶴岡)、大宮健治(酒田南高)が好走を見せた。中学生は同区間のラスト3キロコースを走り、菅原真之輔(鶴岡三中)が力走した。奥泉伸監督は「気温も上がり選手も体が動くようになってきた。本番まで3週間を切り、このまま上り調子でレースに臨みたい」と話した。

 【酒田・飽海】6日は社会人と中高生計15人が酒田市光ケ丘陸上競技場で調整した。7日は同競技場で開かれた酒田春季陸上競技記録会に出場し、エース荒生実慧(丸高)が男子5000メートルを制した。阿部亮監督は「荒生をはじめ、鈴木亮平(東北エプソン)、遠田光太郎(酒田天然ガス)ら主力選手は地力の高さを示す結果となった。後藤颯星(酒田南高)も社会人に肉薄しており、期待できる」と評した。

天童・東村山チームの選手らが出場した長距離記録会=天童市・NDソフトスタジアム山形

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