寒河江市平塩地区の平塩熊野神社で7日、例大祭に合わせ「平塩舞楽」が奉納された。今回はうるう年にだけ演じられる「太平楽(たいへいらく)」が披露され、観客は勇壮な舞に見入った。
平塩舞楽は室町時代以前から同地区に伝わるとされる伝統芸能で、県の無形民俗文化財に指定されている。笛や太鼓、かねの音色が響く中、杉木立に囲まれた舞台で、氏子たちが10演目を披露した。太平楽では甲冑(かっちゅう)をまとった4人の男性が、力強く足踏みしながら刀を振り上げて勇ましく舞った。てんぐの面を着け武将の戦いを表した「散手(さんじゅ)」や、竜が楽しく舞い跳ねる様子を取り入れた「納蘇利(なそり)」なども披露された。
地元の小学生が稚児舞を奉納し、「三台塩(さんだいえん)」を演じた柴橋小6年菊地龍成君(11)は「緊張したけど、うまくできた」と話した。