パ・リーグの平均OPS、6割を切る「.598」 “統一球”下回る数字「飛ばなくなった?」

今季のプロ野球は極端な投高打低で開幕している

7日時点でセ・リーグのOPSは.611、パ・リーグは.598…ファンも衝撃

開幕から3カードを終えたプロ野球だが、ここまで極端な投高打低となっている。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、7日時点でセ・リーグのOPSは.611、パ・リーグに至っては.598。まだサンプルは少ないとはいえ、低すぎる数字だ。

OPSとは、打席あたりの総合的な打撃貢献度を表す指標。出塁率と長打率の和によって簡単に求めることができる。2018年にはセ・リーグで.730、パ・リーグで.723だったことを考えると、どちらも大きく下がっている。メジャーリーグの平均は6日(日本時間7日)時点で.706と、かなりの差がついている。

2011年には当時のNPBコミッショナーが主導し、国際大会に基準を合わせることを目的として全球団でミズノ社製の統一球を導入。シーズンでは本塁打が減少して多くの打者が苦しんだ。しかし、この年でもセ・リーグのOPSが.642、パ・リーグは.656と、今季ここまでよりは遥かに高い数字を記録している。

DELTAの公式X(旧ツイッター)がデータを投稿すると、SNS上のファンにも衝撃が広がっている。「飛ばなくなった?」「なんじゃこの打低は」「投高打低つまらん」「最高につまらん」「異常だろこの数字は」「酷すぎるだろ」「もう軟式ですね」「さすがにここまで低いと面白くない」との声が寄せられている。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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