衆院長崎3区補選 自民は自主投票 県連、選対委で方針

会議冒頭にあいさつする古賀会長=長崎市元船町、平安閣サンプリエール

 自民党長崎県連は7日、長崎市内で選挙対策委員会を開き、執行部が衆院長崎3区補欠選挙(16日告示、28日投開票)の候補者擁立を断念した経緯を説明、県連として自主投票とする方針を伝えた。冒頭以外は非公開。終了後に古賀友一郎会長が会見し、自主投票の方針を明らかにした。
 会見で古賀会長は、同補選が不戦敗となったことについて「(出席者は)仕方ないという受け止めだったが、総選挙への影響を懸念する声が上がった」と述べた。自主投票については「総選挙を見据え、党員には党の規律に従った行動をお願いしたい」とした一方、「擁立を見送った立場でどうこう言うのは難しい」とも語った。
 立憲民主党の岡田克也幹事長は6日、国境離島新法を巡って原則島民を対象としている割引運賃を旅行者らにも拡大する一部改正案を今国会に提出する意向を明らかにした。これについて古賀会長は「わが党として取り組んできたテーマ、課題をあたかも野党が自らの政策のように訴えるのは本当に残念。そういった点を県民に伝えていくことが重要」と述べた。
 五島市長選(8月25日告示、9月1日投開票)で元国会議員秘書の出口太氏(49)を推薦することも決めた。同市長選にはほかに、荒尾正登氏(62)と中西大輔氏(35)=いずれも五島市議=が出馬を表明している。

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