沖縄最大の総合美術・工芸公募展「沖展」が閉幕 会期16日間で2万人超が来場 最終日は最多2944人

[沖展 2024 75th OKITEN EXHIBITION]

 県内最大の総合美術・工芸公募展「第75回沖展」(主催・沖縄タイムス社)が7日、浦添市のANAアリーナ浦添で閉幕した。16日間の会期中に2万439人が来場し、絵画や彫刻、書芸、陶芸など12部門の作品を鑑賞した。最終日は会期中最多の2944人が訪れ、にぎわった。

 公務員の比嘉善也さん(51)=うるま市=は「いろんな作品に触れて感性が高まればいいな」との思いで息子の悠善さん(11)、倖之介さん(9)を連れて来場。悠善さんは「絵って不思議」と笑顔で話した。

 福祉関係の仕事に就く津森裕美さん=豊見城市=は娘が通う書道教室の先生の作品を見るため、初めて訪れた。「書道以外にもたくさんの作品があった。特にガラス作品が良かった。若い人の感性が面白いと思った」と感想を語った。

 運営委員長の上間正敦沖縄タイムス社執行役員は「津波警報や雨による影響もあったが、昨年並みに来場いただきありがたい。12~17日にはうるま市で沖展選抜展があるので、見逃した方はご来場ください」と呼びかけた。

 浦添市、浦添市教育委員会が協力、オリオンビール、e-no、沖縄食糧、かりゆし、光文堂コミュニケーションズが協賛した。 (社会部・當銘悠)

最終日に多くの来場者でにぎわう沖展会場=7日、浦添市・ANAアリーナ浦添(金城健太撮影)

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