静岡・川勝知事の辞職に伴う知事選挙 元副知事・大村慎一氏が出馬の意向固めたと表明 前浜松市長・鈴木康友氏も出馬を前向きに検討

静岡県の川勝平太知事の任期途中での辞職に伴って行われる知事選挙に、元総務省官僚で静岡県の副知事も務めた大村慎一氏が4月8日午前「出馬の意向を固めた」ことを報道陣を前に話しました。また、前浜松市長の鈴木康友氏も出馬を前向きに検討していることが4月8日までの関係者への取材で分かりました。

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関係者によりますと、中部の経済界の一部が国とのつながりや地方行政の経験がある大村氏に打診していました。一方、浜松市の経済界の一部は政令市の市長としての経験や知名度がある鈴木氏に打診したということです。

大村氏は、4月8日午前11時15分から報道陣の取材に応じました。出馬の意向を固めた理由について「私が長年、培ってきた地方行政での経験を県政の立て直し、再構築にお役に立てることができるのではないかと考えた。私が取組みたいのは県政の立て直し、その1点でございます。地域の関係を超えてオール県民で県も市町も対話を増やしながら、この静岡県という私の愛するふるさとをもう一度、豊かな未来のある静岡県にしていきたいという思いで、県民のお一人お一人に訴えていきたい」と話しました。

鈴木氏はSBSの取材に対し「情報収集中で、前向きに熟慮している」とコメントしています。

別の関係者によりますと、自民党内では大村氏と鈴木氏をそれぞれ推す意見があり、与野党相乗りの可能性も含めて水面下での調整が続いていくとみられます。

大村氏は静岡市出身で、総務省官僚を経て、静岡県の副知事を2010年1月から11年12月まで務めました。鈴木氏は浜松市出身で、衆議院議員を務めた後に、2007年に市長選で初当選し、2023年4月末まで4期16年務めました。現在はコンサルティング会社を経営しています。

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