【シカゴ７日（日本時間８日）発】カブス・今永昇太投手（３０）が本拠地リグリー・フィールドで行われたドジャース戦で今季２度目の先発登板に臨み、初対戦となった大谷翔平投手（２９）から空振り三振を奪うなど４回まで２安打無失点と好投。しかし、７点リードした４回裏のカブスが攻撃中に雨天中断となった。試合は再開されたが、今永は無念の降板となった。
寒さも何のそのの熱投だった。気温８度で試合前から雨が降る悪コンディションの中でプレーボール。それでもデビュー戦に続き半袖でマウンドに上がると、涼しい顔で快投を披露した。
大谷との日米通じて初対決となった注目の一戦。初回は先頭のベッツを右飛、２番・大谷との初対決はフルカウントから９球目、内角高めの９４．４マイル（約１５２キロ）直球で空振り三振を奪うと、カブスファンから大歓声が沸き起こった。その裏には味方打線が爆発し、いきなり一挙３得点の援護をもらった。
２回から雨が強くなり出すも力投を続け、４点リードした３回二死から２度目の対戦となった大谷を三邪飛に仕留め、わずか６球でこの試合で初めて三者凡退に抑えた。
これで波に乗り、４回も三者凡退に仕留め、この回までで２安打無失点、３奪三振と文句なしの投球内容だった。ところが、４回裏一死一、三塁のカブスの攻撃中に悪天候により中断を余儀なくされた。
２時間５１分というあまりに長い中断後、試合が再開したが、再び今永がマウンドに上がることはなく、勝ち投手の権利を目前にして無念の降板となった。メジャー２勝目はお預けとなってしまったが、これでデビューから１０イニング連続無失点と“今永旋風”を巻き起こしている。
