事件捜査や行方不明者の捜索で活躍する埼玉県警嘱託警察犬の審査会が4、5日、さいたま市桜区の秋ケ瀬公園で開かれ、警察犬を目指す訓練犬69頭と指導士24人が日頃の訓練の成果を披露した。
審査は足跡追及や臭気選別、警戒、地域捜索の4部門で行われた。今回、ジャーマンシェパードやラブラドルレトリバーなどの4犬種が出場。訓練犬が指導士の指示に従い息の合った連携を見せた。
審査会最年長指導士の川越市の堀内寿子さん(87)は55年連続で嘱託を受けている。「いつも通りできたと思う。認知症の方など行方不明者の出動要請が続いているので協力したい」と話した。
県警鑑識課の長原則夫課長は「事件の捜査や行方不明者の捜索など警察犬への期待が大きい中、日々の訓練の成果を十分に発揮してもらった。今後も嘱託警察犬や指導士の方々と連携し安全安心な街づくりに努めたい」と述べた。
合格すれば6月1日から1年間嘱託警察犬として現場での活動に当たることができる。2023年、嘱託警察犬の出動は142件。その内、行方不明者の捜索が129件、事件捜査が13件だった。