特急やくも、新旧5編成が勢ぞろい 全国の鉄道ファン200人「またとない機会に満足」撮影し笑顔 島根・出雲

歴代の特急やくもの車両=出雲市東神西町、JR西日本後藤総合車両所出雲支所

 JR伯備線と山陰線を走る特急やくもの歴代車両を並べた見学ツアーが8日、JR西日本後藤総合車両所出雲支所(島根県出雲市東神西町)であった。運行を始めたばかりの新型車両と、6月までに引退する381系のリバイバル塗装など4種類が並び、全国から訪れた鉄道ファン200人がシャッターを切った。

 6日に投入された新型車両273系、赤と白をまとった「ゆったりやくも」、緑色を基調とした「緑やくも」、5日に運行を終えた紫色の「スーパーやくも」、鉄道ファンの人気が高い「国鉄色」の計5編成が並んだ。

 参加者はさまざまな角度から撮影し、埼玉県鳩山町から訪れた会社員新井悠平さん(34)は「5種類のやくもが一堂に並ぶまたとない機会に参加でき、とても満足した」と笑みを見せた。

 5編成の並びは今回が最初で最後となる。JR西日本山陰支社山陰営業部の足立智課長代理は「381系の引退前に企画できてよかった。今後も多くのファンに喜んでもらえるイベントを企画したい」と話した。

 ツアーは、観光ナビアプリ「tabiwa(タビワ)」のエリアに山陰地区が追加されるのを記念し、JR西日本と日本旅行が共同で企画した。

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