ドイツ財務相、連立崩壊懸念の払拭努める 予算巡り見解相違

[フランクフルト 7日 ロイター] - ドイツのリントナー財務相は7日、党首を務める自由民主党(FDP)が連立政権離脱を検討しているかとの質問に対し、現政権はこれまで互いに譲歩して常に合意に達してきたと述べ、明言を避けた。

政府は現在2025年度予算と28年までの財政計画を策定している。予算を巡っては借り入れを財源として歳出拡大を求める声が高まっているが、FDPは反対している。

リントナー氏のここ数日の発言や世論調査における低い支持率を受け、FDPが連立離脱を検討しているとの観測が出ている。

リントナー氏は放送局ARDとのインタビューで、国内経済の低迷に対する懸念を示した上で、目標は適切な予算を提出することであり、景気回復を達成することだと強調。社会民主党と緑の党と組む連立からの離脱を検討するかとの質問に対して、そうした質問は関連があるとは思わないと述べるにとどめた。

連立政権における3党の協力は容易ではないと認めつつ、これまで常に解決策を見つけることが可能だったとし、今後もそうなると期待していると語った。

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