ガザ休戦協議に進展、基本項目で合意=エジプト国営メディア

[カイロ 8日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザでの休戦を巡りエジプトの首都カイロで行われた協議で進展があり、基本的な項目について全関係者が合意したと、エジプト国営テレビ局アルカヘラ・ニュースが8日、同国高官筋の話として伝えた。

イスラエルとイスラム組織ハマスは7日、休戦交渉を再開するため代表団をエジプトに派遣していた。

ハマスは現時点でコメントしておらず、カイロでの協議に参加したいずれの関係者もアルカヘラの報道を確認していない。

アルカヘラによると、ハマスとカタールの代表団は既にカイロを離れ、最終合意の条件について一致を得るため2日以内に戻る予定。イスラエルと米国の代表団は数時間内にカイロを離れる見込み。今後48時間も意見交換は続けられるという。

イスラエルのカッツ外相は、カイロでの会談では、ハマスが数十人の人質を解放した昨年11月以降で最も合意に近づいたとし、「交渉は佳境に入っている。交渉がうまくいけば、多くの人質が帰還することになる」と軍ラジオに語った。

イスラエルのネタニヤフ首相は7日、人質の解放なしには停戦に同意しないと述べ、ハマス側は、恒久的な停戦とガザからのイスラエル軍撤退、避難民の帰還、ガザで拘束されている人質とイスラエルで収監されているパレスチナ人の交換を含む要求を改めて表明した。

イスラエルとハマスの戦闘開始から半年となる7日、ガザで現在も拘束されている約130人の人質の解放を求め、数千人がエルサレムの国会前で抗議集会に参加した。

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