春から秋まで「季節を超えて、キレイが続く」開花期の長い植物も紹介
春になり、植物が活発に生長する季節になりました。
既に花が咲いている植物、葉が茂りだした植物には、冬の間よりも細かなお世話が必要になります。
そこで今回は季節の変わり目の植物のお世話、とくに水やりと施肥についてお伝えします。記事の後半では春から秋まで長く開花する植物についても参考価格とともに紹介しますので、さっそくみていきましょう!
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【春のガーデニング】季節の変わり目の「基本のお世話」
寒さ対策は「ストップ」
バークチップや敷藁などで寒さ対策をしていた場合は、これらを取り除くようにしましょう。そのままにしておくと、気温の上昇により株元が蒸れたり、虫の住処になることがあります。
寒風を避けるために、鉢の置き場所を変えていた場合は、日当たりのよい場所に移動させます。急激な環境の変化は避けながら、日に当てて生長を促進させましょう。
気をつけておきたい「水やり&施肥」
水やり
水やりの回数が減る冬と比べると、春は毎日の水やりが必要になる季節。気温が上がること、植物の生長が活発になることで、土が乾きやすくなります。土の状態は、よくチェックしておきましょう。
水やりは午前の時間帯など、涼しい時間帯におこないます。近年は春先でも高温の日があるので、暑さを感じる昼間の水やりは避けるようにしましょう。与える水の量は、鉢底から水が流れるくらいが目安です。
施肥
植物を元気に育てるためには、たくさんの養分を必要とします。花が次々に咲く植物などを鉢植えで育てる場合は、肥料を定期的に与えるようにしましょう。
ただし、肥料の与えすぎは植物の生長を阻害する場合があります。必ず使用量や施肥の間隔を守りましょう。
固形肥料を与える場合は、根にダメージを与えないように根元から離して置くのが基本です。液体肥料の場合は、使用方法のとおりに与えましょう。一般的には十分に薄めてから与えることがほとんどです。
肥料の成分
市販の肥料には植物が生育する上で必要な3つの要素である、窒素、リン酸、カリが入っています。三要素以外にも植物の生育を助ける成分はありますが、三要素が不足してしまうと、うまく生長することができません。
- 窒素:葉色をよくする
- リン酸:開花や結実を助ける
- カリ:根の生長を促進する
それぞれの肥料に含まれる三要素は、肥料によって配合割合が変わり、三要素以外の成分も含まれています。
肥料の選び方
肥料には、さまざまなタイプがあります。たとえば、形状で分類すると、液体タイプや固形タイプ、粒タイプなどがあります。液体タイプは即効性があり、固形タイプは緩やかに成分が溶け出していくのが特徴です。
また、三要素や他の成分が含まれている肥料のことを複合肥料といい、特定の養分だけの肥料を単肥といいます。家庭でガーデニングを楽しむ場合は、複合肥料の方が使いやすいでしょう。
さらに、バラ専用の肥料など特定の植物に対応する肥料や、さまざまな花と野菜に使用可能な肥料もあります。
どれを選んだらよいか迷う場合は、お店の人に尋ねるか、事前に調べてから購入するのがおススメです。
季節の変わり目にやるべき植物のお手入れの基本はつかめましたか?次では春から秋までカワイイ花を咲かせる植物を紹介します。開花期が長く、季節を超えて楽しめる、たくましく美しい花たちをお庭や花壇に迎えてみませんか?
春から秋まで開花する植物を紹介
ペチュニア
- 別名・和名など:ツクバネアサガオ
- 学名:Petunia
- 科名・属名:ナス科ツクバネアサガオ属
- 形態:一年草・多年草
- 花期:3月~11月ごろ
カリブラコア
- 学名:Calibrachoa
- 科名・属名:ナス科カリブラコア属
- 形態:一年草・多年草
- 花期:3月~11月
マリーゴールド
- 和名・別名など:孔雀草(クジャクソウ)、万寿菊(マンジュギク)
- 学名:Tagetes
- 科名・属名:キク科 / マンジュギク属
- 形態:一年草・多年草
- 花期:4月~12月
トレニア
- 和名・別名:ナツスミレ
- 学名:Torenia
- 科名・属名:アゼトウガラシ科ツルウリクサ属
- 形態:一年草・多年草
- 花期:4月~11月ごろ
ジニア
- 和名・別名など:百日草(ヒャクニチソウ)
- 学名:Zinnia
- 科名・属名:キク科ヒャクニチソウ属
- 形態:一年草
- 花期:5月~11月ごろ
ニチニチソウ
- 和名・別名:日々草(ニチニチソウ)、ビンカ
- 学名:Catharanthus roseus
- 科名・属名:キョウチクトウ科ニチニチソウ属
- 形態:一年草(原産地では多年草扱い)
- 花期:5月~11月ごろ
まとめにかえて
今回は季節の変わり目の植物のお世話についてお伝えしました。
水やりも施肥も慣れてくれば、難しい作業ではありません。とくに施肥に関しては、毎月◯日と◯日に与えるなど、肥料の使用頻度に合わせて決めておくと、忘れずに作業ができます。
水は植物を育てる上で必要なことですが、もともと土に入っていた肥料のおかけで与えなくても育つ場合があります。とはいえ、育てているうちに土中の成分バランスは変わっていくので、できれば定期的に与えるほうがよいでしょう。
肥料は花をキレイに咲かせたり、株を丈夫に育てるために大切な役割を果たします。上手に使用してキレイな花を楽しんでくださいね。