V長崎連勝! 2位に浮上 熊本に4-3 サッカーJ2

【熊本-V長崎】前半32分、V長崎の増山(中央)が2点目を決めて仲間と喜ぶ=熊本市、えがお健康スタジアム

 明治安田J2第9節(7日・えがお健康スタジアムほか=10試合)V・ファーレン長崎は熊本に4-3で競り勝ち、今季2度目の連勝を飾った。通算5勝3分け1敗の勝ち点18。前節まで首位の岡山と勝ち点で並び、得失点差で上回って2位に浮上した。清水が甲府を1-0で下し、勝ち点19で首位に上がった。
 V長崎は前半13分、加藤の左クロスを増山が体を投げ出しながら頭で合わせて先制した。32分に田中のロングパスを受けた増山が再び決めて2-0。後半40分には、加藤がペナルティーエリア外から右足で豪快に決めて3-0で折り返した。
 後半は4、6分に連続失点して1点差に詰められたが、26分にマテウスがCKのこぼれ球を蹴り込んで4-2と突き放した。追加タイムに3点目を失った。
 岡山は愛媛と2-2で引き分けて3位に後退。清水は後半終了間際のゴールで甲府に競り勝った。鹿児島は山形に0-2で敗れて5戦勝ちなし。
 第10節は13、14日、各地で10試合を実施。V長崎は13日午後2時から諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で最下位徳島と対戦する。

【熊本-V長崎】前半、相手DFと競り合うV長崎のエジガルジュニオ(左)=えがお健康スタジアム

◎下平監督 辛勝に喜び控えめ

 V・ファーレン長崎は、点の取り合いとなった熊本との九州ダービーを4-3で制して2連勝。7試合負けなしで2位に浮上した。ただ、前半だけで3点差をつけながら1点差に迫られる辛勝に、下平監督は「連勝することが必要だった。そこは喜びたい」と控えめに笑った。
 前半は連動した攻撃から次々と熊本ゴールを襲った。前半13分、加藤の柔らかな左クロスに増山が「届け」と体を投げ出してゴールネットを揺らす。増山は32分にも「前節はGKとの1対1を外していた。今度こそ」とループシュートを決めて、プロ11年目で初の1試合複数得点を奪った。加藤の今季初得点が決まるなど圧倒する内容だった。
 後半は流れが一変。立ち位置を変えた熊本をつかまえきれず立て続けに失点し、その後も主導権を握られた。後半だけで9本のシュートを浴びて今季最多失点。下平監督は「意識が守備的になり、あわや同点、逆転というような雰囲気をつくってしまった」と反省点を口にした。

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